IBD(炎症性腸疾患)専門外来
潰瘍性大腸炎、クローン病の専門外来です。
IBD(炎症性腸疾患)とは
炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowel Disease )とは、主に腸の粘膜に炎症や潰瘍を生じる慢性疾患のなかで、特に潰瘍性大腸炎(Ulcerlative Colitis;UC)、クローン病(Crohn Disease;CD)を指します。
下痢、血便、腹痛が主な症状で、10代から40代の比較的若年者(最近は高齢者の発症も目立ちます)に多く、再燃(悪くなったり)、寛解(良くなったり)を繰り返すのが特徴です。
原因不明の難治性疾患(厚生労働省が定める指定難病:以下ご参照ください)ですが、近年の研究で本来自分を守るための免疫機構の異常や腸内細菌、食事、遺伝が原因として関与しているのではないかと考えられています。
参考サイト
- 難病情報センター(潰瘍性大腸炎)http://www.nanbyou.or.jp/entry/62
- 難病情報センター(クローン病)http://www.nanbyou.or.jp/entry/81
IBD(炎症性腸疾患)の症状
慢性的に続く下痢、血便、粘血便、腹痛が主な症状で、発熱、体重減少、貧血、肛門病変を伴うこともあります。再燃(悪くなったり)、寛解(良くなったり)を繰り返すのが特徴です。
IBD(炎症性腸疾患)の治療法
現時点では、残念ながらこの病気を完治させる治療方法はありませんが、以下に様な治療により、多くの方々が日常生活に支障のない生活が送ることが可能です。治療の目標は完治ではなく、寛解(良い状態)を維持することです。病状によっては入院での治療や、外科的手術が必要になる場合もあります。
当院で行っている主な治療
- 5-ASA(アミノサリチル酸)製剤
ペンタサ、アサコール、リアルダ、サラゾピリン
(内服薬、坐薬、注腸薬を併用することもあります) - 副腎皮質ステロイド
プレドニン(内服、注腸薬)、ゼンタコート、レクタブル(注腸薬)、コレチメント - 免疫調節薬
イムラン(アザニン) - 抗TNF-α抗体製剤
レミケード、ヒュミラ、シンポニー - 抗IL-12/23p40抗体製剤、抗IL-23p19抗体製剤
ステラーラ(準備中)、オンボー(準備中)、スキリージ(準備中) - α4β7インテグリン阻害薬、α4インテグリン阻害薬
エンタイビオ(準備中)、カログラ - JAK阻害薬
ゼルヤンツ、ジセレカ、リンヴォック - 栄養療法
- 抗生剤、プロバイオティクス
- 血球成分除去療法(提携病院を紹介します)
アダカラムを用いたGMA
当院では専門医が診療ガイドラインに則り、上記治療法により適切な治療を行います。
当院院長は 厚木市立病院 内科 IBD外来(毎週木曜日午後)での診療も行っております。